リハビリテーション


当院では、1階で物理療法、2階で運動療法を実施しており、約10名のリハビリスタッフ(理学療法士・柔道整復師)が、患者さん一人ひとりに合わせた施術を行っています。
リハビリテーションの目的は、障害を受けた筋肉や関節の機能を回復させ、できるだけ早期に日常生活や社会活動、スポーツなどへの復帰を目指すことです。
物理療法では、温熱、電気、超音波、SSP、牽引装置、マッサージなど、さまざまな物理的手段を用いた治療を行っています。
運動療法では、理学療法士やセラピストが中心となり、疼痛の緩和、障害の予防・軽減、血流の改善、筋力強化、関節可動域の拡大などを目的とした運動プログラムを提供しています。
また、受付時間は午前8時15分から12時、午後は13時30分から19時30分まで(土曜日は17時まで)と、幅広い時間帯に対応しており、患者さんのご都合に合わせて通院いただけます。
MRI装置

オープン型MRI装置を導入しています
― 閉所が苦手な方にもやさしい、安心の検査環境 ―
当院では、オープン型MRI装置(日立製)を導入しています。
従来のトンネル型MRIに比べて開放感があり、閉所が苦手な方や圧迫感に不安のある方でも安心して検査を受けていただけます。
また、MRIはレントゲン(X線)では分かりにくい骨折・骨挫傷や軟部組織の損傷の診断に非常に有効で、より正確な診療に役立ちます。
整形外科におけるMRIの重要性
整形外科では、骨や関節だけでなく、脊柱管・靭帯・筋肉・腱・軟骨といった軟部組織の状態を詳細に観察することができるMRIは欠かせない検査です。
そのため、痛みやしびれの原因をより正確に特定することができ、的確な治療へとつなげることが可能です。
MRI検査の主な利点
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放射線を使用しないため、被ばくの心配がありません
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軟部組織の損傷や炎症など、X線やCTでは見えにくい微細な変化も確認可能
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身体を輪切りにしたようなあらゆる断面像を取得でき、病変の位置や広がりが把握しやすい
MRI検査の主な活用例
- X線検査では判断がつきにくい骨折・骨挫傷や靭帯損傷などの診断
- 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの脊柱管や椎間板の診断
- 関節炎や腱鞘炎、滑液包炎などの慢性疾患の評価
- 靭帯・腱・軟骨の損傷や変形の詳細な確認
- 関節内注射の治療前の精密な確認
- 肩の疾患(腱板断裂、インピンジメント症候群など)の評価
MRI検査を受けられない方の例
MRI検査は強力な磁場を使用するため、以下のような取り外すことのできない金属製の医療機器やインプラントを体内にお持ちの方は、検査を受けられない場合があります。
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心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器を装着している方
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人工内耳や人工中耳を装着している方
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可動性義眼を装着している方
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脳動脈クリップや金属製の人工弁を使用されている方
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血管内ステント、骨折治療のためのボルト、避妊リング、金属クリップ等を体内に保持している方
※該当する可能性がある方は、事前に必ず医師またはスタッフにご相談ください。
当院では、患者さま一人ひとりに適した検査環境と丁寧な対応を心がけています。
検査に不安がある方やご不明な点がある場合も、お気軽にお声かけください
骨密度測定装置(DEXA法)

高精度な骨密度測定 ― 骨密度測定装置(DEXA法)を導入しています
当院では、骨密度測定装置(GE社製 PRODIGY)を導入し、DEXA法にて、骨粗鬆症の診断・評価を行っています。
DEXA法「Dual Energy X-ray Absorptiometry(二重エネルギーX線吸収測定法)」は、現在もっとも信頼性の高い骨密度検査法で、腰椎や大腿骨など骨折リスクの高い部位を正確に測定することが可能です。
この装置では、少ないX線量で短時間(5-10分程度)での検査が可能で、被ばくも最小限に抑えられています。
検査後はすぐに結果を確認でき、骨粗鬆症の早期発見や治療効果の評価、将来的な骨折リスクの予測にも役立ちます。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
加齢やホルモンバランスの変化、栄養不足や運動不足などが原因で進行し、軽い転倒や衝撃でも骨折を起こしやすくなります。
特に高齢者では、骨折がきっかけで寝たきりや要介護状態に陥ることもあり、早期の発見と予防がとても重要です。
骨粗鬆症の主な原因
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加齢(特に閉経後の女性)
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運動不足・過度なダイエット
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カルシウムやビタミンDの不足
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喫煙・過度の飲酒
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ステロイド薬の長期服用
骨密度測定のすすめ
骨粗鬆症は初期にはほとんど自覚症状がないため、「知らないうちに進行していた」というケースも少なくありません。
以下のような方には、定期的な骨密度測定をおすすめします:
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50歳以上の方
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閉経後の女性
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家族に骨粗鬆症の方がいる
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背が縮んだ、姿勢が変わったと感じる方
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転倒や骨折のリスクが気になる方
骨の健康を守るために
当院では、骨密度測定装置(DEXA法)による精密な検査をもとに、
食事・運動・薬物療法を組み合わせた個別の予防・治療プランをご提案しています。
「骨が弱ってきたかも…」と感じたら、まずはご相談ください。
早期の対策が、将来の骨折や寝たきりを防ぐ第一歩になります。骨折の経験をした方も、その骨折が最後の骨折となるよう、骨粗鬆症治療を一緒に行っていきましょう。
超音波診断装置


超音波を使ったやさしい診療を行っています
当クリニックでは、整形外科の診療に超音波検査装置(エコー)を活用しています。
超音波は、体に当てたプローブから目に見えない高周波の音波を出し、体の中から返ってくる反射を映像として表示する検査です。
超音波のメリット
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安全で痛みが少ない:放射線を使わず、体を切ったり刺したりしないので安心です。
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筋肉や靭帯もよく見える:骨だけでなく、軟部組織や血流、動きまで確認できます。
超音波でできること
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診断:X線やMRIでは見つけにくいケガや病気(例:肩の腱板損傷、膝の関節液貯留、足関節の靭帯損傷など)も、リアルタイムに確認できます。
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治療:針を刺す位置を画面で確認しながら、正確に注射などを行う「エコーガイド下治療」も行っています。
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リハビリ:筋肉の厚さや血流を測って、回復の様子を見たり、画像を見せながら運動指導を行うことで、リハビリの効果が高まります。
当クリニックでは、超音波を使った診断と治療で、患者さんの健康な毎日をサポートしています。
痛みやしびれ、ケガでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
持ち運べるコンパクトサイズでありながら、ワンクラス上の画像性能を両立した装置で、場所を選ばない最高品質のエコー検査を行えます。
当院の機種はコニカ・ミノルタ製 SONIMAGE MX1(写真)です。